労働者の権利として給与の前払いについて

給与の前払いなどというと、まともに金銭管理もできていないお金にルーズな人と思われてしまうかもしれません。

給料日は予め決まっているはずで、それに合わせて自分の金銭管理をしっかりと行うのが社会人としての常識だというわけです。確かに誰でも急にお金が必要になることはあるでしょうが、それに備えて多少貯金することとか、あるいは今ではクレジットカードという支払い手段もあるわけで、どうしてもまとまった現金が必要というのは本来レアケースではないかという話です。ですが、それにもかかわらず給与の前払いというのは実は一定の条件のもとで労働者の権利としてはっきりと確立されています。

病気や災害といった非常時の費用にあてるためという理由であれば、労働者は会社が決めた給料日以前であっても給与の前払いを請求することができるとされています。これはあくまでも非常時の費用にあてる場合に限られ、通常の生活でも必要なもの、例えば賃貸マンションの家賃とか食費、光熱費などは理由になりませんし、当然のことながら旅行の費用とか遊興費なども、それが毎月のようにかかっている費用なのかそうではないのかとは無関係に対象外です。

このように一定の条件はあるものの、実は給与の前払いは法律上での権利でもあるわけです。この条件に当てはまるのであれば、その程度は普段から貯金しておくのが社会人としての常識だとか、クレジットカードの1枚も持っていないのかなどと発言するのはいわば無法者ということになります。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *